その他2021.02.5

【学長メッセージ】医療並びに介護福祉と保育・幼児教育関係の皆様への感謝

医療並びに介護福祉と保育・幼児教育関係の皆様への感謝

                           甲子園短期大学 学長 早坂三郎

 政府は2月2日に改めて新型コロナ特別措置法に基づき発令中の緊急事態宣言を、栃木県を解除して残りの10都府県に1カ月間の延長を決定し、併せて感染の改善状況により期限前でも順次、宣言解除の方針も表明しました。
 現下の最大の問題は、対象地域での感染者数は減少してきているものの病床数が逼迫していること、即ち全入院者と重症患者の使用率がそれぞれ50%を大きく超えて非常に高い割合に止まっていることにあります。PCR検査で陽性と判定されても病床に余裕がなく、自宅や宿泊施設等で療養し入院待機している人が急増しているとも報道され、多くの人々が不安の極みに置かれており、何より自分のみならず家族や周りの方々への感染を考えると、察するに余りあるものがあります。
 緊急事態宣言が発出されても予定期間で宣言を解除できなかったのは、まさに残念至極ですが、新型コロナウイルスの第3波と言われる現状がこの年明けに収束すると予想した人は皆無と思います。世界が一つになって収束に向け人類の叡智と努力を傾注していかなければなりません。
 また一方では各種事業への休業要請等に対する経済的支援対策も必要で、まさに両輪の調整が不可欠であり、加えての新型コロナウイルスのワクチンについては期待したいところです。
 いずれにせよ対象地域での不要不急の外出や移動の自粛、マスク着用と3密回避、手洗いや消毒などの基本的感染防止対策は今後も続けられなければなりませんし、政府はポストコロナ社会のための新しい生活様式を提唱していますが、これからのAI化社会とかSociety5.0の時代にあって「密を避けながらも遠隔をつなぐ」システムの現実化は必至となります。
 さて、このような新型コロナウイルスが猛威を振るっている最中、医療従事者など多くの分野にわたりますエッセンシャルワーカーの皆様、保健所や協力への支援・補助業務をはじめとする行政機関の職員の皆様に、茲に深甚なる感謝を申し上げたいと存じます。昼夜を分かたぬ感染リスクを背負っての医療や介護従事者、また保育と幼児教育関係の教職員の皆様に心より御礼申し上げます。中には配慮に欠けた言動に遭っておられているとも聞き及んでいますが、本学は介護福祉士及び幼稚園教諭と保育士養成の教育を主に展開しておりますので、卒業生並びに多くの関係者の皆様のご苦労と疲労を、ただただ案じております。今後とも誰しもが願っている安心・安全な生活を目指し、地域・国そして世界が一丸となって進んでいく大きな力となって頂きますことを心より願っている次第です。
 不安な今後なのか、明るく幸せな未来とすることができるのかは我々の努力と協調によるものと考えますが、そこで思い浮かべる救世主は人類の進化・発展の過程で幾度かの大きな危機を克服させた自然の恵みと人類の知恵と協同ですが、そこにはSDGsのように世界が一つになって取り組む目標と努力そしてコミュニケーションの新たなる展開が、またこのための多様性を尊重し合う人間関係が、新型コロナウイルス感染拡大のみならず激甚化する自然災害などにより大きく変わろうとしている時代の荒波の克服と豊かな生活への基盤になるものと考えます。

 最後になりましたが、今後とも皆様が息災にてご活躍戴きますことを衷心よりお願い申し上げまして、感謝の言葉とさせて頂きます。